年々厳しくなるAppleのアプリ審査を通すために知っておくべき情報

スマートフォン時代となった昨今、世の中にリリースされているアプリの数は220万本を超えています。

世の中に広まっているアプリはすべて、リリースするためにApple・Googleそれぞれの審査に通る必要があるのをご存知でしょうか?

審査に通ってはじめてアプリが「App Store」「Google Play」に並び、インストールしてもらえる状態になるのです。

アプリクッキングが提供するアプリでも実際に審査が通るまで時間がかかるものもあります。

今回の記事では、特に審査が厳しいApple社が管理している「App Store」に、制作したアプリをリリースするためのポイントを紹介していきます。

 

1.「iOSアプリ」をリリースするまでの流れ

アプリ情報の登録に使う「iTunes Connect」の管理画面

まずApp Storeにアプリをリリースするまでの流れを簡単に解説していきます。

①デベロッパー登録

大前提として、アプリをリリースするにはApple社に年会費を払って開発者登録しなければなりません。

ドル円の為替レートで調整されますが、現在約US$100です。

②アプリごとに「Apple ID」「Provisioning Profile」を作成

iOSアプリを実機で動作させるために必要な「Apple ID」「Provisioning Profile」を作成します。

「Provisioning Profile」は、署名された電子証明書を含むiOSデバイスやアプリを識別するためのファイルのことで、利用する機能によって作成方法が異なります。

③「Xcode」を使い、プロジェクトを作成

「Xcode」には、iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Apple TV向けのアプリケーションを作成するために必要なすべての機能が用意されています。

「Xcode」をインストールし、アプリごとにプロジェクトを作成していきます。

④「iTunes Connect」にアプリ情報を登録して申請

「Xcode」で動作確認を行ない、成功したら「iTunes Connect」にアップロードします。

ここでアプリ審査に必要な情報(アプリ名、アイコン、価格、紹介文など)を設定し、申請を行ないます。

⑤審査に通ればApp Storeへアプリをリリース

App Store審査で承認されればアプリをリリースすることができます。

承認されない場合はApple社とやりとりを行なってアプリの概要等を丁寧に伝え直し、再審査を行ないます。

App Storeの審査ガイドラインはとても厳しいため、アプリの情報や安全性を正確に伝えることが重要です。

 

2.アプリ審査前に押さえるべき5つのポイント

次に、アプリの審査申請を行う前に押さえておくべきポイントを分かりやすく紹介していきます。

ここで紹介する5つのポイントは基本的なことですが、必ず理解しておかなければならない重要な項目ばかりです。

安全性

ユーザーがApp Storeからアプリをインストールする際、アプリに不適切または不快なコンテンツが含まれず、デバイスを損傷するなど、使用しても物理的な危害が生じないものとして、安全性が保証されている必要があります。

当然のことながらユーザーを動揺させたり不快にさせることを目的としている場合、App Storeでアプリを公開することはできません。

パフォーマンス

提出するアプリは、すべての必要なデータおよび有効なURLを含む最終バージョンである必要があります。

アプリをダウンロードまたは購入する際に、お客様が何を取得することになるのかを明確にする必要があります。

そのため、アプリの説明、スクリーンショット、プレビューがアプリの中核となる機能を正確に反映するようにして、新しいバージョンではそれが最新の状態となるようにしなければなりません。

ビジネス

App Storeでアプリによって収入を得る方法は数多くあります。

ビジネスモデルが明白でない場合は、メタデータとApp Reviewの「メモ」欄で説明する必要があります。アプリの仕組みが明確でない場合やApp内課金がわかりにくい場合は審査が遅れ、却下の原因となる可能性があります。

価格はデベロッパが決定しますが、Appleでは、明らかに高すぎるアプリやApp内課金アイテムを配信することはできません。ユーザーに不当に高い金額を請求するアプリは却下されます。

デザイン

Appleは、シンプルで、洗練された、革新的で、使用が簡単な製品に高い価値を見出します。

もちろんそれはAppleがApp Storeのアプリケーションに求めるものと同じです。

デザインを優れたものにできるかどうかはデベロッパ次第ですが、App Storeで承認されるための基準があります。例えば、「他のアプリデザインのコピーは不可」「アプリケーションらしいデザインを推奨」などです。

法的事項

アプリは提供されるすべての地域におけるあらゆる法的要件に準拠している必要があります。

不安な場合は、弁護士に確認するのが一番です。

法的要件は複雑ですが、各要件を確実に理解し、アプリを本ガイドラインのみでなく地域のすべての法律に準拠させなければなりません。

また当然、犯罪または明らかに分別に欠ける行為を誘発、促進、奨励するアプリは却下されます。

 

各項目について、さらに詳しく知りたいかたは、『App Store審査ガイドライン』よりご確認いただけます。

 

3.Apple社が行うアプリ審査に必要な情報

次にアプリ審査申請時に最低限必要となる情報をまとめます。

基本的にはApp Storeで検索をしたときに出てくるアプリ情報が審査時に必要な情報となります。

  • アプリ名(30文字以内、すでに使われているものは使えない)
  • サブタイトル(30文字以内、iOS 11移行を搭載したデバイスにのみ表示される)
  • カテゴリ(主カテゴリと副カテゴリを指定可。詳細は後述)
  • アプリの説明文(4000文字以内)
  • プロモーション用テキスト(170文字以内、iOS 11移行を搭載したデバイスにのみ表示される)
  • アプリの価格
  • アプリのレーティング(性的なコンテンツ等が表示される可能性がある場合は高めに設定しておかないとリジェクトされる)
  • 検索のためのキーワード(100文字以内)
  • サポート用サイト
  • App Store用のアイコン(1024×1024, 高画質JPEG/TIFF/PNG)
  • スクリーンショット
  • 連絡用のメールアドレス、電話番号(公開はされない)

App Storeで表示されるアプリ情報の例

 

4.アプリが審査を通らずにリジェクトされる主な原因

Apple社のアプリ審査は大変厳しく、最近は特にリジェクトされるアプリの数が増えてきています。

リジェクトとは、おもにアプリがアプリケーションストアの審査を通らない、アプリストアでの配信を認められない、といった意味で使われます。

Apple社から届くリジェクトのメッセージ

Apple社が公開している「アプリがリジェクトされる主な理由」を下記にまとめました。

  • バグやクラッシュ、リンク切れなどの不備がある
  • 不完全、不正確な情報でユーザーに誤解を与える
  • ユーザーインターフェイスの品質が基準以下
  • 広告識別子が用いられているにも関わらず広告機能が備わっていない
  • 非効率的なWEBページとのやりとりがある
  • 類似したアプリを何度も提出している
  • 価値が長続きしない

アプリの審査が通らずにリジェクトされたときは、Apple社とやりとりして再審査を行う必要があります。

リジェクトの際は下記のようなメッセージがApple社から届きます。

差出人: Apple

4.3 – Consolidate

We noticed that your app provides the same feature set as many of the other apps you’ve submitted to the App Store; it simply varies in content or language.

Apps that simply duplicate content or functionality create clutter, diminish the overall experience for the end user, and reduce the ability of developers to market their apps.

Next Steps
To resolve this issue, please combine apps with similar feature sets into a single “container” app (using the in-app purchase API to deliver different content if appropriate).

We encourage you to review your app concept and incorporate different content and features that are in compliance with the App Store Review Guidelines.

Best regards,
App Store Review

 

5.アプリが審査を通り、App Storeリリースまでにかかる目安期間

それでは、実際にアプリをストアにリリースするまでにはどれくらいの期間がかかるのでしょうか?

先述の通り、最近はAppleの審査基準がどんどん厳しくなっているため、1回の審査で通ることは少なく、再審査、再々審査、というように何度も審査をする場合が多いです。

審査が通るまでに複数回の再審査を繰り返した場合は、それだけリリースまでに時間がかかってしまいます。

現在アプリクッキングでは、App Storeにリリースされるまでの目安期間を約2ヶ月とご案内しています。

 

6.まとめ

今回はAppleのアプリ審査に関する情報をまとめました。

Apple社は特にアプリ審査が厳しいため、リリースまでに審査を何度も行うことが多いです。

アプリの制作・開発を考えているかたは、審査前に本記事を参考にしてみてください。

今後もアプリクッキングでは、アプリ審査に関する最新情報を収集し、スムーズなアプリのリリースを実現する努力を続けていきます。

アプリクッキングでは、毎週無料の相談カフェを開催しています。そこでは、アプリの審査やリリースに関する相談も受け付けているのでお気軽にご相談ください。

 

参考

App Store審査ガイドライン – Apple Developer

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