利益の出ない美容室には「経営」がない!利益を出している美容室の経営3パターン

利益が出ています!といえる美容室はどれくらいあるでしょうか?

今回は美容室に対して感じていることをまとめました。私はアプリクッキングの代表であり、現在4つの法人を経営しています。そのうち1つはネイルサロンの経営です。

ネイルサロンとアプリクッキングから得た経験を中心に、私の思う美容室を解説します。

多くの美容室に感じる曖昧さ。それはプライベートカンパニーなのか、企業なのかです。社長のためのお店として成長を目指しているのか、それとも企業として成長を目指しているのかということです。

そして、今回は企業として成長を目指し、「経営」ということに論点を置きながら、成長している美容室を3つのパターンに分けてみました。

1.なぜ美容室に「経営」が必要なのか?

1−1.プライベートカンパニーと企業の違い

経営を行う上でまず大事なのが、「プライベートカンパニー」として経営していくのか、それとも「企業」として経営していくのかを決めることです。

わかりやすく言うと以下のようになります。

  • プライベートカンパニー
    自分を中心に経営していくこと。
  • 企業
    顧客を中心に経営していくこと。

企業とは顧客を創造することを目的としています。そしてプライベートカンパニーと企業では利益の目的が違います。

  • プライベートカンパニーの利益
    社長のもの。好きなように使える。
  • 企業の利益
    企業存続するための条件でしかない。

そして利益を出せない美容室の多くは、プライベートカンパニーとして自身のための利益を追求するために、多店舗展開を始めたり、従業員に求めたり、さらには「経営」がまるでないといった状況にあります。企業にとっての利益とは、企業が存続するための条件でしかありません。その一方でプライベートカンパニーで作られた利益は、社長のものです。社長の好きなようにすることができますし、それがプライベートカンパニーです。

プライベートカンパニーとして自分が店長のお店1店舗だけをやり続ければ利益をだすことはそんなに難しいことではないのではないでしょうか。その理由の1つが1店舗で自分が店長なら、そこまで複雑な「経営」が要らないからです。

しかし、もし2店舗目、3店舗目と展開していくなら複雑な経営が必要になります。プライベートカンパニーとして利益を拡大することは思うほど簡単なことではないでしょう。

やはり店舗展開をするとなると企業として「経営」をしっかり行う必要があるのではないでしょうか。

どちらが正解かという話ではなく、決めることが大事です。

1−2.経営とは「運営のための仕組み」

プライベートカンパニーだろうと、企業だろうとどちらにせよ、必ず「経営」が必要です。

経営とは、事業を営むこと。また、その運営のための仕組みのことを言います。プライベートカンパニーでは、「営む」ということだけで十分やっていけるでしょう。むしろプライベートカンパニーで成功するために必要なのは、その人自身の人間性にあるのではないでしょうか。

しかし、これが企業の経営となると営むことにプラスして、運営するための仕組みが必要となります。企業の目的は顧客の創造であり、企業の基本的機能は2つです。

  • イノベーション
  • マーケティング

これらを行い、顧客を創造し続けるための仕組みが「経営」であり「運営のための仕組み」です。

どちらにせよ経営が必要であり、まず自身がやりたいことはプライベートカンパニーなのか、企業なのかを定めて、それに必要な経営を行う必要があります。

1−3.企業の基本的機能はイノベーションとマーケティング

ここからはプライベートカンパニーではなく、企業としての美容室にフォーカスして話を進めていきたいと思います。

繰り返しになりますが、企業の目的は顧客を創造することです。これは経営学者ピータードラッカーが言っていることです、そしてさらにドラッカーはこうも言っています。

企業はイノベーションとマーケティングを行う必要がある。そして利益は目的ではなく条件である。

ドラッカー

利益を出さないと市場では生き残ることができません。利益を出している美容室はパターンこそちがえど、『経営』ができているという点で共通しています。

要するにイノベーションとマーケティングをしっかりと行なうことで、顧客を創造し続けるための運営の仕組みができていると言えます。

ここでイノベーション・マーケティングという言葉を定義しておきます。

  • イノベーションとは
    技術のみではなく、社会に変化をもたらすもの
  • マーケティングとは
    販売行為を不要にすること、美容室でいうと集客行為を不要にすること

これらを説明するのは簡単ではないので、企業として「経営」とはどういうことなのか?そして企業としてうまくいっている美容室はどんな経営をしているのかを3つのパターンに分けましたので、次は具体例を使って解説していきます。

2.利益を出している美容室には3つのパターンがある

  1. 圧倒的なカリスマ性があり、影響力を持っている個人がいる
  2. トップが経営感覚に優れており、「社長業」に専念している
  3. 経営をプロに任せている

以上の3パターンのどれかにしっかりと当てはまるお店は利益を生み出しているはずです。逆にトップ自身がカリスマを目指しながら社長業をし、さらに職人として技術を追求しているとすれば、トップ自身の売上を上げることはできても、お店という組織を発展させることは難しいでしょう。

今回は3つのパターンをテーマに話していきたいと思います。

2−1.圧倒的なカリスマ性をもち、影響力を持っている個人がいる 

1つ目は圧倒的な影響力を持った個人を中心にマーケティングが成功しているパターンです。

美容室を「経営」し、利益を出すためにはマーケティングに成功しなければいけません。圧倒的な影響力を持つ個人として、今回は美容室airの木村直人さんを例にとってみます。

kimuranaoto

出典 Facebook

木村直人(1978年生まれ 岡山県出身)

『美容師は髪しか切れない』という壁を壊したいという気持ちがあるんですよね。

これこそが、木村直人さんの行うイノベーションの原動力です。

木村直人さんは美容師として現場をこなしながら、現在5つのメディアへの寄稿や自身のブログを通して美容師としての知識を活かして収益を生んでいます。

「一人が髪を切れる人数には限りがあります、しかしWEBを使えば可能性が無限になる」それを自身で実践し結果で示した木村直人さん。これが彼の行うイノベーションです。

そして、このイノベーションのすごいところは、イノベーション自体がマーケティングだということ。分かりやすく言うと革新的なマーケティングを行ったことがイノベーションだということです。

これまでの美容室の集客方法とはまったく違うやり方、ネットを使って自身をブランディングし、それを集客につなげる。さらに集客だけではなく髪を切る以外での収益を生み出したこと。これこそが木村直人さんのイノベーションです。

ではairという組織に視点を変えて考えてみてください。

組織に圧倒的な影響力を持つ個人が現れたことで、airは彼を中心にマーケティングを行うことができた。そして彼が行うイノベーションをairとして行うことで、さらに大きなものへと進化させることに成功していると言えます。

今、多くの美容師が木村直人さんが行うイノベーションに魅せられ憧れています。

そして、多くの美容師が「美容師は髪しか切れないという壁をぶっ壊す」この考えに共感しているのではないでしょうか。

木村直人さんのSNS・ブログ・オンラインサロン

・Twitter

kimura Naoto Twitter

出典 Twitter

ツイッターのフォロワー数すごいです。18830人(2015/11/2現在)

彼のツイートはすごく、自然体で面白いです。そういう親しみやすさも、人気の秘訣だと思います。

・Instagram

Kimura Naoto Instagram

出典 Instagram

インスタグラムもすごいフォロワー数になっています。(2015/11/2現在)

・ブログ

Naoto Kimura blog

出典 NaotoKimura

・オンラインサロン(Synapse)

multiverse

出典 Synapse(シナプス)

さらに、マルチバースとして、オンラインサロンも展開。すごい数の会員さんが参加されています。

multiverse 内容

出典 Synapse(シナプス)

オンラインサロンでは、SNSではなかなか言えない、戦略的なことを教えてくれるみたいですね。それは、すごく価値のあることなので、これだけの人数が集まるのでしょう。

どうでしょう?木村直人さんの影響力の凄さがお分りいただけたでしょうか?

これだけの影響力を持つことは、誰にでもできることではないでしょう。これは木村直人さんの桁違いの努力の成果であり、なかなか真似できることではありません。

もし組織にこれほどの影響力を持っている個人がいれば、マーケティングに困ることはないでしょう。

2−2.トップが経営感覚に優れており、「社長業」に集中している

社長業に専念することで、イノベーション、マーケティング、管理システム、財務、総務、人事、ネットワーク構築など、経営に専念できます。

経営には様々な要素が必要で、それらを揃えていくことは並大抵のことではありません。

社長業に専念して、集中してやったとしても簡単ではありません。そして様々な要素がしっかりと噛み合ってはじめて、経営が成り立ち利益を出すことに成功します。利益は目的ではありませんが、存続するための条件なのです。

トップが社長業に専念し企業としてイノベーションとマーケティングを行うことで、顧客の創造を行っているパターンをご紹介します。

美容業界だけでなく有名なearthグループの國分利治さんを例としてご紹介させていただきます。

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出典 EARTH

國分利治(1958年 福島県生まれ)

ケンカばかりの小中時代をすごし、工業高校の電気科へ進学した。卒業後、地元の縫製工場に就職。雇われない仕事をしたい、経営者になりたいという思いがふくらみ、職業を美容師と決定。上京し新宿の美容室の下働きからスタート。以後、10年間、休みを惜しまず働き続け、17店舗の出店マネジメントを任される。30歳で独立し、葛飾区・青砥に「EARTH(アース)」の1号店となる席数8席のサロンを開業した。

國分さんが行ったイノベーションは超大型サロンの展開

國分さんが、4店舗の経営をしていた37歳の時、スタッフがやめるたびに経営が不安定になるという悩みを抱えていたそうです。

そんな時、サロン経営者の勉強会に仲間に誘われアメリカの視察旅行に出かけたそうです。その時に見学したのが、400坪ほどの広大なフロアにたくさんの美容師が忙しく働く大型サロンでした。

その時、自身が経営していたのが20坪ほどのお店だったそうです。

ここから國分さんのイノベーションの挑戦がスタートします。

借金をしての超大型サロンのオープン

これが初月1000万を売り上げた。

ここから経営者としての快進撃が始まります。様々な仕組みを導入しながら、あれよあれよと成長を遂げ、あっという間に200店舗、従業員約3000人の巨大グループを創り上げました。

超大型サロンというイノベーションと、初めから経営者になると決めて経営に集中してきた國分さんの経験がすべてかみ合い、マーケティングに成功し、「経営」が確立された時、顧客の創造が止まらないというスパイラルに入ったわけです。

國分さんは初めから経営者になりたくて、美容師になっています。プライベートカンパニーではなく企業を創るという想いで独立しているのです。

そして30歳の独立までの経験、独立後7年間の経験、アメリカで得た情報をもとに行ったイノベーションが武器となり、一気に大成功を収めた國分利治。

この方は本物の経営者です。

2−3.経営をプロに任せている 

自分は美容師として技術を追求し、経営はプロに任せることで企業として発展させる。  

具体的な例として、今回はあえて誰もが知っているであろう自動車業界のホンダをあげて話していこうとおもいます。

美容室の話なのに、なぜ自動車メーカーの話なんだと思われるかもしれませんが、企業経営がひとつのお仕事だということを一番イメージしてもらいやすいのではないかと思い、あえてホンダをご紹介したいと思います。

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ホンダの創業者である、本田宗一郎は誰もが一度は聞いたことある名前だと思います。

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出典 おやじさん(本田宗一郎氏)との日々

本田宗一郎(1906年 静岡県生まれ)

終戦直後は何も事業をせず、土地や株を売却した資金で合成酒を作ったり製塩機を作って海水から塩を作って米と交換したりして「遊んで」いたという。しかしこの時期に、苦労して買い出しをしていた妻の自転車に「エンジンをつけたら買い出しが楽になる」と思いつき、オートバイ研究が始まる

39歳の時、本田技術研究所を設立した。

そんな本田宗一郎には最高のパートナーがいました。

藤沢武夫です。ご存知でしょうか?

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出典 本田宗一郎の系譜 ホンダイズム

藤沢武夫(1910年 東京都生まれ)

日本では本田の影に隠れて、あまり広く知られていない藤沢武夫さん。「経営者とは、一歩先を照らし、二歩先を語り、三歩先を見つめるものだ。」との言葉も残している。

1949年に本田宗一郎と出会い、常務となり後に副社長としてホンダの全経営を行った。

本田宗一郎はなんと社印も実印も見たことがなく技術部門に集中していたそうです。そして毎日開発と研究だけをしていたそうです。経営はすべて藤沢武夫に任せたのです。

後に「藤沢がいなかったら会社はとっくのとうに潰れていた」と述べており、藤沢も「本田がいなければここまで会社は大きくならなかった」と述べています。また両者は「会社は個人の持ち物ではない」という考えをもっており身内を入社させませんでした。

ホンダが経営難に陥った時、藤沢は今組織に必要なことは従業員の士気を上げることだと判断します。そして、マン島TTレースやF1などの世界のビッグレースに参戦するように本田に助言しました。本田もそれをすぐに実行しました。

結果的に従業員の士気高揚を図ることに成功、経営を立て直しました。ちなみに出場宣言も藤沢によって書かれたそうです。

本田宗一郎がイノベーション。藤沢武夫がマーケティング。これでホンダという企業は経営されていました。

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出典 企業経営安定とグローバルな経営基盤の創立

このように、経営を任せるというパターンもあります。美容室からは一見全然関係のない話かと思われるかもしれませんが、企業を経営するうえで精通するものは少なくありません。

これからの時代はインターネットを活用しなくてはならず、マーケティングが以前にもましてとんでもなく複雑です。チラシをまけば客がくる、看板あげれば客がくるなどということはありません。

これからの時代こそ、経営という複雑な仕事は、それだけをやるプロが必要なのではないでしょうか。もちろん経営コンサルタントをつけて、経営のアドバイスをもらうことも1つだと思います。しかし、それでうまくいく例は、トップに経営者としての才能があり資質がある場合だけではないでしょうか。

まず見つけるべきなのはスタイリストやアシスタントではなく、経営を任せることのできるパートナーなのかもしれません。

3.まとめ

私は美容業界に身を置いていること、アプリの営業その他、経営コンサルのお仕事を通して多くの美容室経営者と実際に話して、悩みを聞く機会があります。今回はアプリクッキングの記事コンテンツですが、アプリを導入するしないの話の前に、多くの美容室に対する私の考えを書いてみようと思いました。

私が今回の記事で伝えたいことは、利益がでていないからと言ってスタッフを増やしたり、教育に力を入れたり、自身の技術を磨くよりも、マネジメント力向上などに力を入れるよりも、ホットペッパーなどの広告に期待するよりも。

まず自分だということです。自分がどのように「経営」をしていくのかを考え、決断することが大事なのではないでしょうか。

プライベートカンパニーなのか、企業なのか。それをまずはっきりさせる。それが大事だと、私は強く感じています。

4.最後に

アプリクッキングのコンテンツなので、最後に一応アプリの話を少しさせていただきます。自身がプライベートカンパニーとしてなのか、企業としてなのかを決めたうえで「経営戦略」を考えればアプリの運用方法、運用戦略などは後からついてくるとおもっています。

その時に、もしアプリが1つの武器として選択肢に上がった時はアプリクッキングをどうぞよろしくお願致します。

我々の目的はアプリを導入してもらうことではありません。アプリを導入することで「経営」をよくしていただくことを目的としています、そのためにお客様と一緒になって考え、実行していく覚悟が我々にはあります。一緒に未来を創造しましょう。

 

美容店舗でのアプリの使い方はこちらからご覧頂けます

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ABOUTこの記事をかいた人

株式会社アプリクッキング代表取締役社長。 アプリクッキングはアプリ屋さんではありません。アプリを使ってクライアント様と、より良い未来を一緒に創造していくことを目指しています。経営、マーケティングという観点からの記事を主に書いていこうと思います。