歴史上の人物が今経営者だったら何をするのか?|武田信玄編

今回は武田信玄様に話を聞いてきました。

武田信玄は戦国時代の中、どんな方法で日本最強と言われた組織を創ったのか。

その秘訣に迫ります。そして、もし今の時代に経営者だったら何をするか?を聞いてみました。

 

山下大輔
武田信玄様!早速ですが、なぜ戦国時代に日本最強と言われる組織を作り上げることができたのですか?
武田信玄
知りたいか、よかろう教えてやる。
山下大輔
ありがとうございます。よろしくお願いします。

1.もっとも大事なものは「人」

武田信玄
わしが最も大事にしていたのものは「人」だ。

何をやるにも人が最も大事だ。

山下大輔
人ですか?
武田信玄
そうじゃ。なにをやるにしても人がやるわけじゃろ。だから、どんな人とやるかで全ては決まるのじゃ。
山下大輔
なるほどー。
武田信玄
わしは生涯72回の戦をしているが負けたのは3回じゃ。
山下大輔
それはすごいですね!その強さの秘訣が「人」ということですね、興味深いです!

信玄様のまわりには、たまたまいい人材がたくさんいたというわけですか?

武田信玄
なんか、今のイラッとしたぞ。
山下大輔
気のせいですよ。
武田信玄
そうか。それでは話を進めよう。

わしは学問に熱心じゃった。

山下大輔
学問ですか?
武田信玄
わし自身が学問で知識をつけ、みなにそれを説いていたのじゃ。

みなに必要な知識を与えることで、みなが戦略を立てるようになったのじゃ。

孫子を聞いたことあるか?

山下大輔
はい。
武田信玄
わしは孫氏を学んでおった。風林火山もそこからきている。

風林火山とは

疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」の句は、『孫氏』・軍争篇第七で、軍隊の進退について書いた部分にある文章を、部分的に引用したものである。すなわち、

「故其疾如風、其徐如林、侵掠如火、難知如陰、不動如山、動如雷霆。」
(故に其の疾きこと風の如く、其の徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、知りがたきこと陰の如く、動かざること山の如く、動くこと雷霆(らいてい)の如し)

からの引用である。

風林火山の意味は、戦では風のように素早く動いたり、林のように静かに構えたり、火のような激しい勢いで侵略したり、山のようにどっしりと構えて動かないということを意味しているのじゃ。

山下大輔
風林火山には、そういう意味があったのですね!

すごいですね!めちゃめちゃ、かっこいいです!

さすが天下最強の武田信玄様です!

武田信玄
これは孫子の引用じゃから、わしは何もすごくないわ。
山下大輔
あ・・・(しまった、ちょっと嫉妬させたかも)
武田信玄
わしの名言が残っているじゃろ。Googleで検索してみろ。
山下大輔
Googleまでご存知なんですか?笑 

はい、調べてみますね。

ほんとです、たくさん名言でてきました!

スクリーンショット 2015-12-16 0.06.28

是非一度検索してみて下さい。

2.武田信玄の名言

武田信玄
どれ、詳しく聞きたいものはどれじゃ。
山下大輔
では、

武将が陥りやすい三大失観。

一、分別あるものを悪人と見ること

一、遠慮あるものを臆病と見ること

一、軽躁なるものを勇剛と見ること

 これはどういう意味ですか?

 

武田信玄
いいものに目をつけたの。

リーダーが陥りやすい3つの失敗を説いている。お前も覚えておけ。

一、分別あるものを悪人と見ること

分別とは用は正論じゃ。正論を素直に述べるやつを悪者としてみるということじゃ。リーダーになると、ゴマをするような輩が周りに集まるじゃろ。多くの者がリーダーにとって良い話ばかりを口にするわけじゃ。

そんななかでこそ、正論をいう人を大事にしなければいけないということじゃ。

一、遠慮あるものを臆病と見ること

遠慮のあるもの、とは謙虚で賢い人間じゃ。会議などでもリーダーの話を理解し何も言わずに手伝おうとする。逆に意見を口にして会議などで目立つ人間のほうが勇敢に見えてくるじゃろ。しかし、いぶし銀タイプの人間こそ重要だったりするわけじゃな。

一、軽躁なるものを勇剛と見ること

口がうまくユーモアがあり、よく自慢話をするタイプの人間にリーダーシップを感じてしまうことがある。しかし、そういう人間はいざという時に役に立たない場合も多い

リーダーは見る目が必要なんじゃ。

 

山下大輔
なるほどです。本当にそうですね、すごく勉強になりました。 

では、次はこれを教えてください!

渋柿は渋柿として使え

継木をして甘くすることなど

小細工である

これはどんな意味ですか?

 

武田信玄
人をどう使うかの話じゃな。いろんな人間がいる。それをそのまま使えということじゃ。

 渋柿を甘柿にするなんて、小細工にすぎない。渋柿としての使い道がたくさんある。

人間も同じじゃ、その人間の個性をそのまま活かして使うことじゃ、個性を殺して使うことは小細工にすぎん、それではいい結果はでないというわけじゃ。

 

山下大輔
なるほどです!

すごいわかりやすいです!信玄様はこういうことを武将の方に教えていたということですね。

 では最後にもう一つ、これを教えてください。

為せば成る

為さねば成らぬ成る業(わざ)を

成らぬと捨つる人のはかなき

 

武田信玄
強い意志を持って取り組めば必ず実現できる。しかし、取り組まなければ何事も実現できない。

努力すればできることであっても、最初から無理だと諦めてしまうところに、人の弱さがあるということじゃ 。

 

山下大輔
深いですね。僕も経験あります。心に刺さりました。 

 

武田信玄
こうやって色々なことを教えていたわけじゃが、教えるだけではないぞ。知識だけではだめじゃ。やはり使わなければ意味がないし本当の理解はできん。

そこでわしが行っていたのが、会議制というものじゃ。 

3.会議制

 

山下大輔
会議ですか? 

 

武田信玄
そうじゃ。わしは幹部と会議をしてそこでみなに意見を出させたのじゃ。考えさせたわけじゃな。

紙本著色武田二十四将図

武田二十四将で行われた会議

そして、わしはみなの意見を聞くことで、色々な決定をおこなっていたのじゃ。集団で物事を考え、様々な決定を下していたのじゃ。

こういうことをしていたのも当時はわしくらいじゃった。だからこそ、わしは間違えることが少なかったのじゃ。

それが、わしの強さの秘訣じゃな。

完璧な人間なんていないのじゃ。多くの人間で知恵を出したほうが好い答えがでるに決まっておるのじゃ。

トップは本当に大事なことだけ決定すれば良い。

そして、その決定は100%正解でなければいけないのじゃ。そのために、幹部の意見を聞くのじゃ。

ちなみに、その会議を行っていたのメンバーが武田二十四将じゃ。

 

山下大輔
武田二十四将は聞いたことあります! 

やっぱりみなさん天才的だったのですか?

 

武田信玄
いやいや、そういうわけではないぞ。

わしが幹部にする時に重要視するのは、文化を大事にできるかどうかじゃ。

組織ではこれは非常に重要なことじゃ。

よし、今日の話の核心にせまろう。

 

山下大輔
はい!お願いします!メモの準備はできてます!

4.文化を創って結束する

 

武田信玄
わしの組織が最強になった最大の要因は、間違いなく人間じゃ。しかし、もう一つ大事なことがある。それはどんな人間を中心に置いておったかということじゃ。

 

山下大輔
なるほど。で、どんな人間を置いていたのですか?

 

武田信玄
それは武田家の文化に忠実な人間じゃ。

どれだけ優秀でも組織の文化に合わない人間は組織には必要ないのじゃ。

 

山下大輔
文化ですか? 

 

武田信玄
そうじゃ。

文化とは象徴的な思考や学習による信念やふるまいのパターンや価値観のことをいう。 例えば、「風林火山」これがわしの旗であるということは、わしはこれを最も大事にしているということじゃ。

この価値観に共感できない人間は邪魔になるだけということじゃよ 。

 

山下大輔
なるほど、なるほど。 

 

武田信玄
他では、会議制という制度を作りみなで意見をまとめていた、これも当時は珍しいことじゃったわけじゃが、こういうのを嫌うものもいる。そういう人間も邪魔になる。 

武田二十四将はみな、大きな枠組みでの価値観が同じであった。それでいてそれぞれの個性があり、そして互いに認め合っていたのじゃ。

ちなみに武田二十四将には、わしも含まれたおるのじゃぞ。

 

山下大輔
え?そうなんですか?信玄様は親分じゃなかったんですか?

信玄様を含んで二十四人ということですか? 

 

武田信玄
そうじゃ。わしはみなに対等じゃということを伝えるためにそうしておったのじゃ。

そうすることで、みなが意見しやすい状況を作っておったのじゃ。 

  

山下大輔
なるほどです、そういうことですね!武田軍が強いわけがだんだんわかってきた気がします。

 桁違いの結束力があったわけですね!

 

武田信玄
そうじゃ、結束こそパワーじゃ。わしらは完璧に結束しておった。それは幹部だけではないぞ。

戦には兵が必要じゃ。わしは兵となる民とも結束しようと考えていた。 

わしらは、城を作らんかった。それは掘りに囲まれた高い場所で偉そうにするのではなく、民とともに生きることを選んだからじゃ。

そして、わしは民に戦をするのは、民のためじゃと伝え続けた。みなに、なんのために戦をするのかを伝え続けたのじゃ。

その結果、民はわしの戦の合図を待つようになった。

最強武田軍の秘訣はこの結束にあるのじゃ。

結束しようと思うと、人間を選ばんといかんぞ。結ばれないものは結ばれない。価値観が違うのじゃから仕方ない。

価値観の多様化した君らの時代では、なおさらかもしれんのぉ。

 

山下大輔
なるほどです、それでいうと今の時代の会社組織は結束が弱いように感じてきました。

非常に勉強になりました。最後に、もし今経営者だったら何をしますか?どんな事業をしますか?

それともやはり出家しますか?

5.最も大事なことは今も昔も変わらない

  

武田信玄
出家は関係なかろう。さっきからたまにイラっとさせるよな。

まぁよい、なかなか面白い質問じゃ。

事業として、何をするかはわからないのが正直なとこじゃが、わしの考えは変わらぬ。

何をやっても結局は「人」じゃ、企業は何をやるかよりも、どんな企業文化を作るかの方が大事なんじゃないだろうか。

わしなら、企業文化を徹底的に作り上げる。「みなが意見し尊重しあい、アイデアを形にしていく文化」そして、その文化に会う優秀な人間を集めるのぉ。

わしには何をしていいかわからんから、集めたみなに考えさせる。そして、自分が選んだ人間が出したアイデアを信じてやらしていく。21世紀はわしらの時代と違ってとんでもなくスピード感のある時代じゃろ。だからこそ勝負はアイデアが重要になる。そのアイデアを形にするためには、チームの結束が最終的に一番大事になるのではないじゃろうかと思うのぉ。

企業文化を大事する。これは売り上げと一見直結しないから難しいことじゃぞ。こんなことなかなか実現できる経営者はいないじゃろうな。

最も大事なのは間違いなく人間じゃ。しかし、面白いのは物事はただ優秀な人間が集まればうまくいくというものじゃないということじゃ。ミッションがありビジョンがあり、そして文化がある。それらに共感する同じ価値観を持つ人間同士が結束して、初めて物事はうまくいくのじゃ。わしは今も昔もこう思うのぉ。  

6.まとめ

武田信玄がなぜ最強の組織だったのか?それは優秀な人間で組織したからというシンプルな答えでした。しかし武田信玄の言う、優秀な人間とはただ賢い人間や技術がある人間ではなく、組織のビジョン、ミッションに共感し文化に共感し忠誠あるもの。こういう人間を優秀と考えていたのではないでしょうか。

集団は個人より賢い。リーダーにとって最も重要な資質は聞いて学ぶ能力です。なぜならば誰も全てを知る事は出来ないからです。  

                          Google会長 エリックシュミット 

武田信玄の強さの秘密は、誰よりも勤勉であり自身で学んでいた人物であるにも関わらず、自分一人で考えるよりも、みなで考える方がいい答えがでることを知っていたことなのかもしれません。

ABOUTこの記事をかいた人

株式会社アプリクッキング代表取締役社長。 アプリクッキングはアプリ屋さんではありません。アプリを使ってクライアント様と、より良い未来を一緒に創造していくことを目指しています。経営、マーケティングという観点からの記事を主に書いていこうと思います。