アプリクッキングで開発したアプリの新モデルがリリースされ、よりお客様が使いやすい形にするために、旧モデルから全面リニューアルをされた中部楽器技術専門学校。
「時代の変化に順応し、音楽・楽器業界で役立つ人材を育成する」を理念としている中部楽器技術専門学校は、新しい取り組みやコンテンツを増やし、リニューアル後も「お客様にとって使いやすいツール」として、日々アプリを改良し続けられています。
今回は、「新モデルの運用」という視点から、運用を担当されている広報推進部の田澤さんにインタビューをさせていただきました。
※インタビューは2022年5月に行われました。
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お客様が"求めている"形にするためにリニューアル
ーー本日はお時間をいただき、誠にありがとうございます。以前はアプリについての話を聞かせていただいたので、今回は少し視点を変えて、新モデルについて聞かせていただけたらなと思います。新モデルに切り替えた決め手はなんだったのでしょうか。
(前回の取材記事はこちら:「ユーザーにとって何が一番快適かを考えたときの最適解」中部楽器技術専門学校の新しい取組)
田澤:そうですね。"写真を多く載せることができる"というのが決め手だと思います。あとは、旧モデルに比べて色々リンクできるので、いいなと思いましたね。
アプリ自体が、学生が作成したブログや動画が中心で、それをいかに"広めていくか"というところになるので・・・アプリ内のコンテンツがお客様にとって求めている形になるというのが1番の決め手かなと思います。
ーーアプリの運用をスタートさせてから一年後に新モデルに切り替えられました。切り替えるまでに、何か抱えられていた課題などはありましたか。
田澤:旧モデルからニュース機能を積極的に活用していたんですけど、ニュースに添付できる写真が一枚だけだったんですよね。どうしても弊校は実習が多いので、一枚だけだとちょっと伝わりづらかった部分があって。そこをどう工夫して伝えていこうかと感じていました。やはり写真がたくさんあって、補助的に学生の言葉があった方がわかりやすい部分もあるので、新モデルではそれが実現できてよかったなと思います。
ーー確かに、新モデルになってからは特に伝わりやすい内容だと感じました。私は実際に学校に伺わせていただいたので、一枚の写真から、なるほどなっていうのは感じているんですけど、他のスタッフは伺ったことがないので、多くの写真が載せれるようになってから「こういう作業もしてるんだ」とか、朝の社内ミーティングで話題になったりしています(笑)
学生の方々から、新モデルに対してのお声はありましたか。
田澤:学生たちは運用側になってくるので、写真が多く載せれるようになったことに対しては良かったと思っていますね。対お客様だと、いろいろ学生のリアルな情報がもらえていいんじゃないかなと・・・(笑)
学生個人のこととか、日頃の実習のこととか、学校生活のこととか、お客様は自分が気になっていることを見ることができるので、そこは良かったのかなと思います。
ーーコンテンツは、リリースしてから一掃されましたよね。サムネイルも更に見やすくなったなと感じました。アプリを開くたびに違うサムネイルになったりしていて、ついつい開きたくなります(笑)
田澤:ほんとですか(笑)それは多分僕の性格かなと・・・(笑)
ーー田澤さんがこまめに更新をされているので、つい開きたくなるような魅力的なアプリになっているんだなと感じています!
お客様の「使いやすさ」を第一に考える
ーーでは次に、新モデルでのアプリの活用法を具体的に教えていただいてもよろしいでしょうか。
田澤:そうですね・・・旧モデルと大きくは変わりないです。元々アプリを導入したのも、入学の流れの中で、一度接触したお客様へのアプローチだったり、関係性を深めたいというのがあって。
アプリを通して入学希望者と関係性を築き、入学生を増やしていく。そういう形で活用しています。
そのために、知りたい情報を知れたりとか、学べたりとか、入学希望者にとって必要なツールとなるようにアプリを育てています。
ーー旧モデルの時からチャットでサポートもされていましたよね。チャットを活用する方は新モデルになって増えましたか。
田澤:そうですね。前よりは増えたんじゃないかなと思います。
ーーチャットについては、今回のリニューアルを機に窓口を複数設けられましたよね。窓口の切り替えも、以前と比べてだいぶ楽になったと思うんですけど、操作面だったりとか、ここがこうなったらいいなと思うことなどはありますか。
田澤:良かったなと思うのは、窓口をいくつも作れることですね。目的によって質問が変わってくるので。質問する側としても、窓口が増えることによって、質問しやすくなるのかなと。
もし改善できるのであれば、弊校の場合だと、総合、オープンキャンパス、入試3つ窓口があるんですけど、どの窓口に来たかがパッと見た瞬間にわかるといいなと感じます。
ーーそうですね、今だと開かないとどの窓口に来たかがわからないですもんね。
田澤:はい。できる限りストレスなくっていうのがいいなと・・・(笑)
ーー確かにそうですよね。貴重なご意見ありがとうございます。非常に参考になりました!また、窓口を3つに分けたことによって、より質問も明確になったのかなと思うのですが、どうでしょうか。
田澤:そうですね。特に、時期によっていただく質問の種類が見える化したと思います。近々でいうと、「オープンキャンパスで、一人保護者連れていきたいんですけどいいですか」などの質問をいただくことが多いです。
入試時期は、「倍率や入試レベルを教えてほしい」という質問をいただきます。実は、統計を取りながら、弊校HP内のQ&Aページに反映させるなど活用もしています。
ーーオープンキャンパスでは変わらず"資料はアプリから"という感じで使っていただいていますよね。おそらく資料も見やすくなったんじゃないかなと思うんですが、どうでしょうか。
田澤:そうですね。多くの資料をアプリ内に用意しておいて、"好きなものをダウンロードしてください"というふうにしています。その方がお互いにストレスがないので良いと感じています。初めて来られる方だったりとか、または複数回来られている方だったりとか、欲しい資料が違ったりしてくるので。
ーー新モデルを使っていただいて、突出して"ここがよくなったな"というのはございますか。
田澤:弊校HPとアプリをリンクさせた時の違和感がなくなりましたよね。旧モデルはトップページがあって、ニュースのリンクも外部リンクが立ち上がるデザインだったんですけど、その部分の見え方や見せ方は特によくなったなと思いますね。
お客様に喜んでもらえる仕組みづくりを考える
ーーアプリのダウンロードについて、促進活動は何かされていらっしゃいますか。
田澤:1つは、オープンキャンパス時にアプリを併用しているので、参加者にダウンロードしていただいています。あとは、資料請求された方に、挨拶文の中でアプリのご案内をしています。
ーーオープンキャンパスにお越しいただいた方には、会員登録もご案内されているんでしょうか。
田澤:それはお任せしていますね。入学希望者である高校生との距離感を大切に、会員登録した方がお得になるようプレゼントの仕組みとかを用意しています。あとは、チャットを利用するには会員登録しないといけないので、その際に登録していただいています。
ーーありがとうございます。新モデルになって、アプリのダウンロード数も増えているなと思って拝見しています。ニュース配信も、管理画面でカウントを見させていただいているんですけど、ニュースの開封数が増えていますよね。
田澤:ありがとうございます。新モデルに切り替えてから、本当に開封率は高まってきました。
ーーそうですよね。興味を持って見られているんだなと思いますね。スタンプも貯められますし。
プレゼント交換までスタンプを貯められた方はいらっしゃいましたか。
田澤:まだプレゼント交換までスタンプを貯めていない方が多いですね。また、友達紹介特典の仕組みもあるので、これから友達紹介をどんどんやってもらいたいなと思います。
やっぱり友達から勧められたものって安心できますし。ダウンロードする方も、音楽や楽器に興味を持っているでしょうから。
ーー以前、紹介機能を説明させていただいた時に、"紹介した履歴が残らない"という点で「うまく使えないかも」っとおっしゃってたと思うんですけど、紹介機能の履歴が残るように改善させていただいたんです。
田澤:そうなんですね!ありがとうございます!
ーーよかったです!どう活用していくかっていうのは考えていただく必要はあるんですけど、また改めてお話しさせていただきますね(笑)
アプリを通して考える3段階のビジョン
では、新モデルを活用した今後の展望は考えられていますか?田澤:そうですね。アプリを契約した時に思っていた3段階の構想があって、まず1つ目が、「情報伝達ツール」として日々継続していく。
2つ目が、「学びのツール」にしていく。今の取り組みとしては、「楽器雑学」っていう動画を学生が作成して、音楽・楽器を楽しく学んでもらえる情報を配信しています。そこで、音楽・楽器に対してより興味を持ってもらう。
「面白いよね」と感じてもらえるようにコンテンツ制作・配信をしています。
まだ道半ばなのが3つ目で「進路の場としてのツール」。卒業生の活躍シーンだったりとか、業界ネタがいろいろ出てきて、何か憧れみたいなのを醸成させていくっていう趣旨のコンテンツを作成しています。
僕もそうですけど、例えば営業マンが、ある商品を「こんな機能があります。いいですよ」って言っても、ものが溢れている時代、買わないじゃないですか。
だから、入学希望者の高校生の心理を捉えながら、「買う気にさせる」っていうことをしていく。
アプリはそういうツールでもあると思うんですよね。
学生たちが、日々を真剣にやってたりとか、一方で、ちょっと面白かったりとか、「こんなことに興味持ってるんだな~」とか、マニアックなことを教えてくれたりとか・・・
そういうところでなんとなく「この業界っていいな」っていう人たちが増えていくような。
「ちょっとこの商品買ってみたいな」っていう感じですね。
そう感じてもらえるものを作成して、アプリで配信していきたいなと思いますね。
そうすると、こちらがきちんと商品説明をした時に、ちゃんと聞いてくれる姿勢ができてくるというか(笑)
ーーそうですね!ぜひ、入学する決断にも関与できるものになってもらえるとすごくいいなって思いますし、スマートフォン世代の高校生たちを相手にされるお仕事なので、ぜひ活かしていただきたいなと思いますね。田澤さんの考え方や取り組みから、私たちも学ばせていただくことが多いです。
学生主体となってアプリを運用する理由
ーーニュースの内容は学生の方々が作られていると思うのですが、日々の更新は、基本的には田澤さんがメインでやられてるんですか。
田澤:はい、そうです。ブログの作成は・・・裏を話すと、バイトシフト制みたいになってるんですよ(笑)
シフトを組んで、学生に「○日までに内容送ってね」っていうふうにしていて。
もちろん、文章の構成なども指摘しながらですけど。「写真も○日までに送ってね」みたいな感じにして。
提出してもらって、チェックして。学生主体でやらせたいので、「ここの文章、もう少し練り直して~」とか、「別の写真送ってね」とか、そういうやりとりをしながら、更新をこちらでしています。
ちょっとアプリから話はそれますけど・・・学生を絡めていくのは、「社会人基礎力の向上」という目的があります。
これだけデジタル化してきて、社会に出てメールやチャットでやりとりをしていくと、やはり短文できちんとコミュニケーションを取っていかないといけない。そういう部分でも役立つものにしていきたいなと思ってるんですよ。より文章力が大切になってくる時代だなと思うので。
自分が感じていることをきちんと正確な言葉で伝えていくっていう。
だから、そういうことを意識しながら、「もうちょっとここ掘り下げていかないと、お客様は共感しないよ」とか、「5W1H意識しないとイメージできないよ」とか。
押し問答しながら一緒に作成しています。
こちらで正解言っちゃうと学びにはならないので、そこは学生たちに考えてもらって。
繰り返していると、少しずつでも意識しながら文章送ってきたりとかするんです。結構いい流れができていますね。
載せるっていうのも大事ですけど、裏での学生とのやりとりも大切にしています。
ーー素晴らしいですね・・・そんな先生に出会いたかったと思いました(笑)結構その辺りの壁って、社会に出てからぶつかるところかなと思うので。
"誰に向けたもので、誰に読んでいただくものなのか"を考えるというのが自然と身についていく仕組みがきちんと構築されているっていうのが素晴らしいなと感じました。
田澤:ありがとうございます。弊校を卒業すると、接客やチームで働くということも多くなってくると思うんですよね、仕事柄。そういう部分では、困らないようにさせたいなと。社会人になると、あまり失敗ばかりもできないのでね(笑)今のうちに、どんどん失敗しながら身につけてもらえたらと思います。
ーー素晴らしいお話をありがとうございます!
「アプリの運用」に対する考え方
ーー実は、アプリの運用って意外に大変に思われる方も多くて、その中で毎日配信されているのはすごいなと感じているんです。
田澤:そうなんですか?
ーー大変というか、やはり、毎日特別な何かが起こるわけでもないので、その中でコンテンツを配信するというところでつまづかれる方も正直いらっしゃいます。
田澤:「何日の何時に配信する」と設定できる予約配信機能があるじゃないですか。それを活用していますよ。
年単位、月単位、週単位で「こんな内容を届けたいな」とストーリーを描き、「今日はどこまで内容を届けようかな」と具体的にしていく。もちろん、お客様がその内容を見て、態度変容し、弊校のファンになることをイメージして。そうすると、配信していくのも面白いんじゃないかなと思いますけどね。ーーとても貴重な助言をありがとうございます!
田澤:いえいえ(笑)案外、自分達は普通に思っていても、掘り下げてみると入学希望者にとって面白いこととかあると思いますよ。
また、御社も勉強会があったりするので、そちらで学べることもあるんじゃないかなと・・・他の業界の話を聞くのはすごく面白いと思いますよ。
ーー新モデルの事例も増えてきたので、勉強会も開催したいなと思っているんです。クライアント様メインで開催させていただくと思うので、その際はぜひ・・・!
田澤:ぜひ参加させていただきたいですね。横展開もできますし。
そこが面白いと思うんですよね。アイディアとかって、既存のものの組み合わせだと思うので。新しい組み合わせができれば、それはアイディアですし・・・
いろいろと、面白いんじゃないかなと。
ーーありがとうございます!そういっていただけると、主催する側としても嬉しいですね。ぜひ開催できればと思います。
田澤さんを中心に、日々運用しながら、よりお客様が使いやすいツールにするために改良されていて、ますます今後の発展が楽しみになりました!
本日は素晴らしいお話を沢山していただき、ありがとうございました!
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編集後記
今回で2回目の取材となった中部楽器技術専門学校。
実はアプリクッキングのスタッフも、中部楽器技術専門学校の「学生ブログ」を楽しみにしているんです!
ですから今回は、アプリの運用の裏側や田澤さんが考えられていることを知ることができて、とても良い刺激になりました。
よりお客様にとって使いやすいアプリにしていただくために、アプリクッキングとしても、日々の改良や開発には妥協なく努めていきたいなと感じた所存です!
そして、中部楽器技術専門学校の今後の活動やアプリの改良にも注目していきたいと思います!
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